三嶋商事では、毎月第一土曜日に正社員が出勤し、『みしまの日』が行われます。
この日は社員は私服で出勤し、部署間の連携ミーティングや栄養に関する動画研修、勉強会などが行われます。

4月と5月開催のみしまの日では、社員全員が共通の認識を持って事業を行うため、課題書“ドラッカー~5つの質問~企業に不可欠な5つのことをもとにワークショップを行いました。
写真右側の著書、通称「もしドラ」は、数年前に映画化されたことでもよく知られていますね!

まず、全体で課題書の読み上げを行いました。
ドラッカーは、「事業を提供する一つ一つの会社が、喜んでくれる人を増やしていけばどんどんいい会社になっていく」と考えています。
また、組織には様々な部署や役職、様々な仕事があるため働く人同士が話し合うときは主語を「われわれ」にすることで、組織全体に立った発言ができ、考えの接点が生まれ仕事上の協力関係を生み出していくことができると考えています。

これらドラッカーの唱えを理解した上で、4月はドラッカー~5つの質問~のうち、第一の問いわれわれの使命は何か」、第二の問いわれわれの顧客は誰か
5月は第三の問い「顧客の価値は何か」、第四の問い「われわれの成果は何か」についてグループワークを行いました。

4月のグループワークの様子↓↓↓
グループのメンバーは、それぞれの部署から集まっています。   


           

グループワークの中では、
ドラッカーの考えは難しい...
主語を「われわれ」にすることにより、考えた方が変わる
「管理しなくていいようにすることがマネジメント」という考え方に驚いた など、ドラッカーの考え方について様々な感想がありました。

本題である、第一の問い「われわれの使命は何か」、第二の問い「われわれの顧客は誰か」について各グループで話し合った結果、このようになりました。

われわれの使命はなにか
・必要な人たちに無くてはならない物を(商品、知識、情報)を届ける事。
・必要な人に必要な情報や商品を届ける。
・関わる人のQOL向上に貢献すること。その人がその人らしく生活できること。

われわれの顧客は誰か
・患者さん、家族、医療に関わる全ての人たち。
・QOL向上のために商品を必要とするクライアントとそれを支える人たち。
・商品を使われている方、その周りの家族やサポートする方、栄養士や病院、まだ三嶋商事を知らない方も顧客である。
という意見が集まりました。

多少言葉は違うものの、どのグループも同じ顧客に対し、同じ使命を持って取り組んでいるということがわかりました。
最後には、代表が考える問いの答えも発表され、会社として全員の価値観が一致しているのかを確かめました。

その結果、われわれの使命は事業定義でもある、
「チーム医療の一員として治療食・介護食を中心にそれに関わる商品と情報をお届けしクライアントのQOL向上に貢献します」であり、
われわれの顧客は、QOL向上を目指す患者さんとそれをサポートする方々である、ということになりました。

グループには、それぞれ違った部署のメンバーがいることで様々な視点から話し合いができました。
また、普段の業務では話す機会がないような話も出てくるので、この『みしまの日』が社員同士の良い意見交換の場にもなっていると感じました。


今月行われたみしまの日では、4月に引き続き、
第三の問い『顧客の価値は何か』と
第四の問い『われわれの成果は何か』についてのワークショップを行いました。
全体で課題書の読み上げを行った後、今回は各部署ごとに分かれてグループワークを行いました。


直接販売担当


顧客対応担当


通信販売担当、入出荷担当

どの部署も、第四の問いに頭を悩ませながらも、同じ部署のメンバーだからこそ分かり合える話題で盛り上がる場面もありました。

第三の問い『顧客の価値は何か
この問いに対する答えは、どの部署も「QOLの向上」となりました。
先月のワークショップで、われわれの顧客は“QOL向上を目指す患者さんとそれをサポートする方々”と定義したように、われわれのお客様が望んでいるものは、QOL(生活の質)の向上であると考えました。

続いて、第四の問い『われわれの成果は何か』です。
ドラッカーは「売上」は成果ではなく、その先のお客様のためになって初めて成果になる、と考えています。
われわれの成果は何なのか?改めて考え、言葉にするのは難しいことだと感じました。
様々な意見が出る中、この問いに対して各部署が出した答えはこの通りです。

(直接販売担当)

“栄養状態改善の共有(栄養士・医療従事者様)”
QOL向上をサポートする方、一人ひとりにあった新たな情報・商品を探し、問屋ならではの提案をする。

(通信販売担当、入出荷担当)
通信販売担当
“店舗(ビースタイル)を利用して良かったと思っていただく
リピート率の向上とレビューの数”

お客様から寄せられた感謝のお言葉、リピート率 などの意見もありました。

入出荷担当
“出荷クオリティー、出荷遅延ゼロ、商品の廃棄ゼロ”
誤出荷をしないこと、丁寧に梱包することなどが意見としてあがりました。

(顧客対応担当)

“作業品質サービスの向上と業務属人化の解消”
お客様に迷惑のかからないように、他部署と情報共有を行いながら業務を行う。

(ブランディング担当)
“三嶋商事のビジョンを実現する”
お客様から「三嶋商事から商品を購入したい!」と思ってもらうこと。
社員からは、「三嶋商事に入社して良かった!」と思ってもらうこと。

われわれの成果はこのようになりました。

どの部署も、これらの成果を出すために行動することで、われわれの使命「チーム医療の一員として治療食・介護食を中心にそれに関わる商品と情報をお届けしクライアントのQOL向上に貢献します」を実現していけるのではないかと思います。

このワークショップを通して、社員同士で想いを共有することの大切さ、会社と社員が想いを共有し足並みを揃えて事業を行うことの重要性に気付くことができました。
ドラッカー~5つの質問~企業に不可欠な5つのこと”の最後、
第五の問い『われわれの計画は何か』についても、次回のみしまの日で話し合いを行う予定です。